「森を守るために、コーラをつくっています。」
そう話すと、たいてい驚かれます。
環境活動をしているのに、なぜコーラなの?
もっと直接的な方法があるんじゃない?
そんな質問をいただくことがよくあります。
私がスマトラ島へ通い始めた頃、現地の人たちから教えてもらったことがあります。
それは、「森を守ること」と「人が豊かに暮らすこと」は、切り離して考えられないということ。
どれだけ「森を守ろう」と呼びかけても、それだけでは続きません。
人の暮らしが成り立ち、森を守ることにも価値が生まれる。
そんな循環があって初めて、森は未来へ残っていく。
その循環を日本からもつくれないだろうか。
そう考えて生まれたのが、森のコーラでした。
私が活動しているのは、インドネシア・スマトラ島。
ここには、スマトラトラやスマトラゾウ、オランウータンなど、この島でしか生きられない命が暮らしています。
一方で、その森は今もパーム油プランテーションや鉱山開発によって失われ続けています。
森がなくなることは、動物の住処がなくなることだけではありません。
水を蓄える力が失われ、洪水が起こりやすくなり、人々の暮らしも変わってしまう。
森は、生きものだけのものではなく、地域の人たちの生活そのものを支えている存在でした。
現地で活動を続ける中で、私はあることに気づきます。
「森を守りたい」と思っている人は、決して少なくない。
けれど、日々の暮らしの中で、その想いを行動に変える機会は意外と少ないのです。
だったら。
毎日の暮らしの中で、自然と森につながるものを作れないだろうか。
そんな問いから生まれたのが、「森のコーラ」でした。
シナモンやカルダモン、クローブなど、森で育つスパイスを丁寧に煮込み、一つひとつ手作りで仕上げています。
でも、このコーラで届けたいものは、味だけではありません。
「おいしい」が、誰かの暮らしや森につながっていく。
そんな循環そのものを届けたいと思っています。
環境問題は、ときどき「我慢」の話になってしまいます。
プラスチックを減らそう。
電気を節約しよう。
車ではなく自転車に乗ろう。
もちろん、それらも大切です。
でも私は、「好きだから選ぶ」という理由が、もっと増えてもいいと思っています。
おいしいから飲む。
その結果として森につながる。
そんな選択肢が一つでも増えたら、環境保全はもっと身近になるのではないか。
そう信じています。
推薦者の共感コメント
飲めば飲むほどインドネシアの森が豊かになる。これが「森のコーラ」のキェッチフレーズです。その鍵はアグロフォレストリーという森林を再生する農法にあります。このアグリフォレストリーという森林農法で育った香辛料を原材料とした「森のコーラ」が売れれば売れるほどたくさんの香辛料を継続して購入できるようになり、それによって木が再生されていく循環の仕組みです。なんと「森のコーラ」を4本飲むだけで1本の木が再生されるんです。これはたくさん飲むしかないですよね!すなbarでも大人気のメニューです。
(推薦者:髙橋 鉄平)